2013年11月12日火曜日

no.25 Japanese Artisan Spirit


Japanese Artisan Spirit


竹竿職人を自任する私には非常に心地よい響きの言葉。
 ” 日本人職人魂 ”


2011年震災を機に、改めて強くなった日本人と言う意識。
特に外国に出掛けた時に、現地の人達から自作のバンブーロッドやネット等への拘りの部分が
賞賛された時に、特に感じる日本人としての喜び。
デザインにおいてはシンプル・イズ・ベスト。
ロッドにおいては輝きを押さえたオイルフィニッシュの日本竹WATAKE製ブランクの美しさ。
オイルフィニッシュが生み出す日本刀をイメージしたシャープに直線でのびる6角のブランクエッジ。
ブランクに最後に記す、墨字のひらがな銘で、日本人魂を入れる。
ネットにおいては伝統の茶道具を意識した、表皮と節をそのまま残した日本竹フレームのランディングネット。

これら私の作った道具に世界のTOPビルダーや名フライマン、博物館学芸員達の口から
「アメージング!」
と言う言葉が、自然と漏れて来る。
彼等本物の分かる人間の口から思わず出るこの言葉を聞くと、フッと肩の荷がおりて、素直に
「ありがとう」と言う。




34年前、師である故 芦澤一洋氏に本物のフライフィッシングを習った時代(其れ迄は我流)、
当時は総てがイギリス流、フランス流、アメリカ流、外国流のものだった。
其れが芦澤さんをはじめとする先輩日本人フライマン達や同世代の釣り人によって日本式、日本流の釣りと道具が生まれて行った。



そして現在、先記外国のTOPビルダーや名フライマン達から私の作った道具に「アメージング」と言う言葉が被せられた時、
日本式フライフィッシングワールドが世界に認められたのだと私は感じている。





2011年震災年の6月、アメリカのバンブーロッドイベント”Bamboo Rod Days" 会場で、心配の声を掛けてくれる米国の仲間達に言った私の言葉
「震災時、”友達作戦“ で応援・サポートしてくれた事、ありがとう。心より感謝しています。
又今日のこのイベントに招待してくれた事にも感謝しています。皆さんが日本を心配してくれる事に心より感謝します。
今は日本にとって非常に苦しいときですが、日本と日本人は必ず再び立ち上がります。
日本人はどんな事があっても負けません。
その事を証明したくてこのイベントに参加させてもらいました。本当にありがとう」と。



Japanese Artisan Spirit
このテーマで2014年秋、米国ニューヨーク近郊の老舗フライフィッシング博物館
Catskill Fly Fishing Center and Museum
この博物館にアキマルバンブーロッッド10本やランディングネット等が永久展示保存されるコーナーが開設される事となりました。

この展示保存は、米国流フリースタイルのフライフィッシングを日本に伝えてくれた故芦澤一洋氏をたたえると共に、
フライフィッシングの本当の面白さを教えてくれた米国の人達と”鱒君”達に感謝の気持ちとして贈りたいと思っています。
又此処迄支えてくれた日本のフライマンや仲間・友人達、そして家族に感謝の意をこめて、日本人として恥じない展示にしようと思っています。これからも応援宜しく御願い致します。

米国の,いや世界の釣り人諸君、Japanese Artisan Spirit 日本人職人魂、是非見て下さい!!
勿論日本の方々もCatskill博物館とCatskillデラウェア・リバーのトロフィーブラウン鱒釣りに是非御出掛け下さい。


アキマルと世界のバンブーロッドビルダー
第3回「現代のホロービルト・バンブーロッド展」
会期・2013年11月29日から12月1日   会場・東京渋谷 ギャラリー ニ モード
東京渋谷・表参道のアートギャラリーで第3回目の「現代のホロービルト・バンブーロッド展」を開催します。
この展示会でCatskill博物館に展示するロッド、新機軸のバンブーフェルールロッドHEXA等、数本を先行展示します。
どうぞ御遊びに来て下さい。
展示会詳細はアキマルホームページNEWS欄、雑誌フライロッダーズ11月22日発売号広告等で告示しています。
ご参照下さい。会場で御待ちしています。