2020年4月2日木曜日

Bamboo Rod の立ち位置

 連日コロナの厄災ニュース。
 私も陽性では無いが、少なからず被害者の一人。
 7月に予定していたアメリカHenry's Fork旅をキャンセルせざるを得ない状況。
 仕事の釣りも大きな声で行きましょうとさえ言えなくなった。
 更にはNew Yorkの友人の妹がVirusで陽性反応が出て隔離されてるとの事。幸い症状は軽いとの事で少し安心。
 バーモントの親友Chris Moore からはバーモントは陽性患者は少ないが学校閉鎖と、奥さんも在宅勤務。
 6月に予定していたCatkill旅もNew York経由でこれ又キャンセル、現在そのお目当のCatskill博物館=CFFCMもVirusの影響でクローズしているとの事。この6月旅で予定していたCatskill博物館でのHEXAの展示会打ち合わせが出来なくなり、これは相当ショック。
 しかし博物館館長のMr.Kovach が AKIMARU HEXA Exhibitionの計画は今後も継続して、相談していこうとの事、Virus騒動が落ち着いたら又打ち合わせ作業を再開しようとのメール。なんとか一安心。

 4月1日朝 8:00  今日も世界の大都市ロックダウンのゾンビ風景と、日本の街のいつも通りの通勤風景・・・・何か悪い意味での違和感を感じてしまう。
 この風景は神様から日本人への警告のように思えるが・・・・
 
 更に、このコロナ厄災騒動が始まって以来、思い出したく風景がフラッシュバックする。

 あの東北震災時のバンブーロッドビルダーの無力さである。
 現実に仕事を始め、遊びの釣りも当然、あの年は丸1年何も出来なかった。
 あの時、バンブーロッドが生きるのは、まさしく平和の時代にしか真価が発揮できないの事を痛感した。どんなに良いものを、優れた道具を作っても、世の中に余裕があって、平和でない限りバンブーロッドは必要とされない事を痛感した事を再び思い出す。

 この私と同様のVirusに対する不安や不吉な予感を感じてるのはフライフィッシャーも同じだと思えます。そこでバンブーロッドビルダーとして何か出来る事は何かないか考えていました。

 その答えは・・・・・やはり自分で作り出すバンブーロッドでした。
 あの東北震災の傷跡がまだ生々しい時期に、わざわざ私の工房を訪れてくれたあるオーナーの言葉。彼はその時、グリップ制作作業に2時間ほど付き合ってくれた上で 
 『この全てが破壊された殺伐の時にこそ、美しいものが出来上がって行く風景は貴重だ』と言ってくれたのでした。


 この貴重な言葉を思い出したのです。
 今のコロナ厄災時の不安やストレスの皆様の心が少しでも和めばと思い、アキマルバンブーロッドの製作風景を改めてご紹介したいと思います。お時間のある方は是非御鑑賞ください。

 新進気鋭の日本人映像作家が丁寧に、美しく切り立ってくれたアキマル自慢の映像です。AKIMARU BAMBOO RODが出来上がっていく作業風景を皆様に改めて、ご覧頂き、少しでもお心が和んで頂ければ幸せです。

 http://www.akimaru.jp      Trailer

 
 今年予定していたアメリカ旅が中止になった事で、博物館での打合せ時、お披露目予定のHEXA ハイグレードロッド4本のオーダーが見込めなくなった事も重なり、予定の4本を今年11月1日3日で開催されるHEXA TOKYO展示会で展示後格安の特別価格で販売いたします。今ならばお客様のお好みの仕様でハイグレードロッドを製作、納品することも可能です。
 ご希望の方は直接アキマルまでお尋ねください。
 E-mail   info@akimaru.jp          携帯  090-8393-2427