今回は完成したアキマルの新機軸バンブーフェルールロッド“ HEXA "のお話をさせて頂きます。
バンブーロッドには必須の金属のパイプフェルール。
あれはあれで誰がなんと言おうと完成されたロッドパーツである事に私も意義はありませんし、
現在もそう思っています。
只フェルールに限らず、制作上で疑問が出て来たら解決するまで気が収まらないのも、職人の実感。
既存の道具やパーツを疑う事から始める私は3年程前から、パイプフェルールがベストアイテムか、自身の感覚で確かめたくなりました。結果、金属のパイプフェルールが想像以上に素晴らしいバンブーロッドのパーツである事を再認識させられました。と同時にその確認作業過程で予想を超えた新機軸のフェルールも生まれました。
その実験過程で気付いたヒントを元に、パイプフェルールと少なくとも同等レベル精度のジョイント、
もしくは部分で金属パイプフェルールの良さを超えた”バンブーフェルール”ロッドが完成しました。
ロッド名を ”HEXA”ヘキサ と命名しました。
ジョイントは6角バンブースピゴット・フェルール。
メスはバットブランクのホロー作業で生まれる6角穴(写真上)
オスはメス穴径にあわせたスピゴット型のバンブーフェルール(写真下)金属シャフト内蔵。
金属製シャフトはロッドに必要な強さ、しなやかさ、シャープネスをかんがえて、強過ぎず、
弱過ぎずのベストロッドアクションを基本にサイズを決めました。写真の様に外観は6角バンブー素材です。
金属パイプフェルール・ロッドでは竹ブランクが曲がっても、金属のジョイント部分数センチは曲がらず直線のままです。私のバンブースピゴット・フェルールは微妙に曲がり、ブランクから生まれるアクションをよりスムーズに伝え、より美しい滑らかなベンドカーブを形作ります。
ウエイトはパイプフェルールロッドより更に軽くなります。
キャスティングレンジはパイプフェルールとほぼ同等。
キャスティング時、金属フェルールの無くなった分投げやすさも増しました。
手に持っている事を感じさせ無いテーパーバランスは更に進化しました。
ジョイントも6角の面と面を繋ぐ事から簡単になりました。
ジョイントの擦り合わせ精度は、蝋ワックスで滑らかさとフィッティング度合いが、手に心地よく仕上がりました。
毎回の差し込み時にオスに必ずワックスを塗る事、これでジョイントの摩擦強度を増してやる事、
摩擦強度を増したジョイントを抜く時に必ずグリッパーを使用する事、使用後毎回丁寧にブランクをオイルで拭き上げてやる事等、敢えて、簡単な作業をオーナーに御願いするバンブーロッドです。
その作業こそがロッドに愛着感を増させる事でしょう。
Japanese Artisan Spirit
“ HEXA " ロッド、素材は日本の美竹WATAKEで製作致します。
日本とアメリカや外国向けも含め年間5本ほどしか作れそうにありません。
制作上、従来の2~2,5倍の手間や繊細さを要求され,時間が掛かるのが職人の悩みであり、喜びです。
アキマルの新機軸バンブーフェルールロッド“ HEXA ”こそが、テクノロジーの発達した現代のバンブーロッド、そしてこれからのバンブーロッドだと確信をもって、お勧めします。
既に現物ロッドを試しぶりされたオーナー達から日本で6本、アメリカから2本のオーダーがあっており、このバンブースピゴットの良さと違いが一般の釣り人の方々にも、お分かり頂けたのだと確信しています。
現在進行中のトム・モーガンとのコラボレーションロッドも彼からのリクエストでHEXAロッドスタイルで7’6”#4のトラウト用ロッドをWATAKE素材で作っています。
2014年秋、アメリカNYのCatskill博物館に“ Japanese Artisan Spirit ”のテーマで、永久展示保存されるアキマルロッド10本の内、その半数はやはり,WATAKE素材で製作するHEXAロッドを予定しています。
日本人そしてアキマルの職人としての誇りにかけて”日本のバンブーロッドHEXA”御届けします。
11月20日から予約受付開始しています。詳細は直接アキマル迄御尋ね下さい。
又、11月29日から12月1日のアキマルの東京渋谷での展示会「第3回現代のホロービルトバンブーロッド展」で、
7’4” #4 2pc YAMAME や 7’6” #4 2pc 鱒王等、
数種のHEXAロッドを正式発表する予定です。
展示会には竹竿塾の卒業生や、アメリカの若手新人達のロッドも展示致します。会場ではロッドもラインを通し試し振りも可能です。是非お遊びにいらして下さい。
HEXAのウェブページ正式発表は2013年11月22日~25日を予定しています。