2021年5月1日土曜日

新感覚HEXA ロッドを曲げるという事

  今年は春から良い釣りをしている。ただし山女魚ではなく鱒釣りですが・・・下の写真は4月の52cm。これ以上の美形鱒には日本では会った事がない。今年は良い年になりそうだ😎



 此処2年のアキマルの課題

 此処2年の自己課題、魚にロッドを曲げて貰うのではなく釣り人が意思を持って、意識したタイミングで、意識した部位を曲げて良型鱒を取るランディング、その為のロッド。

 ホームグラウンドとしているのHenry's Fork(以下HF)の鱒釣り、主体はやはり広いスペースでのマッチザハッチの釣り。良型鱒が出た瞬間の合わせ切れ、一瞬の強烈な走りを止めようとした時の糸切れ・・・魚の強い走りを止めるべく、無意識にロッドを絞り、切られたら、ティペットを太くするという事で今までは考えて来た。それでも取れない奴はしょうがない、縁が無かったと割り切り、次の鱒を狙うのが常だった。HFは良型鱒が多い故の贅沢である。しかし時に諦め切れない大鱒もいる。そんな敗北感の後は、同じ失敗は繰り返すまいと、ロッドビルダーの立場で糸切れやバレの原因を改めて深く考える。

 良型鱒のランディングの確率をあげる為のロッドに修正点の可能は無いのかと・・・・?

 2019年迄、ロッドの繊細さとしなやかさの要素は主にティップに中心を置き、ミドルからバットの強さと腰、粘りで鱒をコントロールするというのがアキマルのロッドコンセプト。しかし今は、しなやかさと粘りの度合いをティップだけではなく、ミドルからバットにかけて増やす事でランディングの確率が上がる事を体感し、デザインをちょっぴりだが修正した、この事でランディング成功率が上がるという確実な手応えを感じている。

 コロナで2020年のHF旅も秋予定のCatskill旅もキャンセル、そして今2021年4月末の時点で、来年6月までHF行けない事が決まり、都合丸3年、HF釣り不可能。2019年のHF釣りまでは良型を取り逃しても、来年が有るから・・・と別に気にしていなかったのだが、此処まで好きなHF釣りが出来ないと、HF鱒が強烈に懐かしい。思っても思っても手に入らない事の辛さ、貴重さを痛感した現在、良型鱒を取る確率を上げるべきだとの思いが去年から更に強くなっている。

 モンタナの名手John Juracek のセミパラボリックアクション

 HFで主体で使う5X、6Xのティペット切れの原因を考えて行った時に、MONTANAの名手John Juracekの事を思い出す。

 友人 Per Brandin と私の好みのアクションより、Johnは明らかにバットセクションが若干スロー気味が好み。私が PerとJhonに同時に見せた804 HEXA 2pc E-Type。Perはこのままか、若干ティップ上部を細く鋭敏にした方が好き、対してJohnは、自分はティップセクションはこのままで、バットを気持ち早く反応する(早く曲がる)方が良いというのだ。

 2人の意見はどちらも正しく、私も納得できる変更許容範囲。JohnはHFは勿論、モンタナの激流マジソンでも、湖の釣りでもバンブーロッドで釣る名手。この時の804 HEXA でHFの60cmも取れるというのだ。バットをJohnの要求通り若干柔らかくしても荒瀬マジソンの60オーバーブラウンもOKだと確信の答え。

 帰国後Johnのロッドオーダーに答え、私は実験作業開始。テーパーデザインで相当迷った挙句、選んだ答えは、バットセクション下部をブランク対面サイズで0,001~0,004㌅(コピー用紙1枚の厚さが0,003㌅)細めてやる事。結果、アクションは今までのロッドの腰の強さとアキュラシー性能は残したままだが、明らかに変化。セミパラボリックと認識出来る良アクションで収まった。これがJohn Juracek の名前を冠した 804 HEXA JJ-Type。

 冒頭写真の良型52cmレインボーはこの804 HEXA  JJ-Typeで取った。この超美形鱒は川で自然交配して育った完全野生鱒、瀬のファイトは格別で、804 JJのバットを上手く曲げて、実験釣り大成功。魚にロッドを曲げさせるのではなく、自分の意思で思いのタイミングで、思いの部位に魚の力を乗せて、ロッドを曲げる事を改めて確認。

 3PC HEXA の効用

 ロッドを自分の意思で曲げるという意識を強くした大型魚のランディング作業は、次にやった 804HEXAの3pc ASHIZAWAの実験では、2pc以上に効果があった。

 HEXA3pcにおいては各セクションのブランクが短くなることにより、強さは増す事を踏まえた上で、従来の2pcブランクの太さよりもミドルからバット上部を5〜10%細身にして、2pcロッド同等の強さやアキュラシー性能は保ちつつ、軽くシャープな、その上で2pcとは異なるしなやかさと粘りの割合が増え、糸切れの確率が減るだろう事も体感出来た。

 3pc はロッド中央からジョイントがなくなる事で、中央部が上手く曲がり、良型鱒のファイトを上手く吸収してくれるのだ。

 今年は毎月複数回可能な、国内での良型野生鱒の釣りから、11月に予定している東京展示会で804 HEXA JJ-Type や HEXA 3pc 数種類を、お披露目出来そう。ご期待ください😎 ぜひ展示会場でラインを通し新感覚HEXAキャストしてみてください。


  AKIMARU BAMBOO RODS TOKYO EXHIBITION 2021

804 HEXA 3pc ASHIZAWA     8'0"  #4   3pc  1tip   ハイグレードロッド 及び804 HEXA 2pc JJ-Type  8'0"  #4  2pc  1tip   ハイグレードロッドを今年11月03日開催するAKIMARU BAMBOO RODS 東京展示会2021で展示販売いたします。お得意様向けの事前オーダーを受付中です。ご興味のある方は直接アキマルまで御尋ね下さい。

    Email     akimaru.rods@gmail.com      Cell phone 090-8393-2427

 もう一つ実験をしているショートロッド563  3pc のアクションがが5月には確定しそうだ。ショートロッドと言っても山女魚用ではない。もちろん山女魚釣りも可能な3番なのだが、対象は50cm前後の鰭ピン良型鱒。 5’6”のロッド全体を、バットから平仮名の“ つ ”の字に曲げて取り込むスリリングな釣り。去年から試作を繰り返し、実験釣りが終盤に近づいている。

 下の写真は、画面下が804 HEXA 3pc ASHIZAWA 、上が ショートロッド5’6” #3  3pc

 563のバットブランクの太さが、下のロッドASHIZAWAの2/3。この超細身のロッドで冒頭写真と同等の50cmオーバー鱒を3分弱で取るのだ。

 次回はこの563 ショートロッド3pc  の話を、5月の最終テスト釣行後、10DAYSでお届けします。乞うご期待!!


                                       AKIMARU BAMBOO RODS NEWS

 友人の Per Brandin が伝説のビルダー E.C. Powell に関する本を出版した。タイトルは ・・・・・・  A Fly Rod With a Soul 

 現代最高峰のバンブーロッドビルダー Per が崇拝する伝説の名ビルダー E.C.Powelll。ご興味のある方には日本まで郵送販売してくれる。詳細は Per のWebページまで。

                                 https://www.brandin-splitcane.com/ec-powell-book.html