2017年11月2日木曜日

鱒用ロッド3題

 山女魚シーズンが終わり、一昨日10月22日北海道、旭川の弟子雄大からの雪の便りで、北海道鱒釣りも来春迄眠りについた事を知った。
今年は待望の北海道行きが実現しなかった。7月と9月の終わり、道央で大鱒を狙って旅した東北の友人達も天候に恵まれず良い釣果は得られなかったとの事。
 北海道釣旅は天候と川の水量により、良い釣の%が大きく変わる、だがやはり北海道鱒のデカさと強さは釣成立の確率ギャンブルをして、尚鱒ファンを惹き付ける。

北海道在住の弟子 望月雄大がシーズン竿納めに取った60cm
バンブーロッド作りの為に北海道に移住。大鱒の向こうに良いロッド有り!!頑張れ雄大!!
YUDAI MAKER     www.yudaimaker.jp      mail : info@yudaimaker.jp
ヤマメ釣りには山女魚竿、イワナ釣りには岩魚竿という様に、北海道の鱒釣にも鱒用竿がある。
 その違いは対象魚のサイズの違いに尽きる。
 昔、私の7’0”3番の2pcロッドで北海道の50cmの虹鱒を釣ったと知人から写真が送られて来た。その知人の嬉しさが分かる素敵な魚体だった。しかし知人の嬉しさと相反して、私が感じてしまったのはその時のストレスの釣。さぞや魚は長時間のファイトでダメージを受けただろう、さぞや3番ロッドはストレスが溜まっただろう・・・。
 確かに時間をかければ山女魚竿で50cmの野生鱒が取れるだろう。だが私は・・・
 その昔、NHKTVのFF番組で、細いティペットで大きな魚を時間を掛けて取る、その事を番組は良しとして居た、これを見て、「違う!逆だ!!」と思った。
 鱒の警戒心が薄れる細いティペットだと鱒が食い易くなるしかし、糸が細い分鱒のサイズが大きくなればなるほど、ランディング出来る可能性は低くなる。
 ティペットを太くしても大鱒を掛けるスキルこそが釣り人のプライド。
 本物の釣り人は大鱒を太いティペットでも掛ける釣スキルを持ち、短時間で取り込み、魚体を傷つけず、素早くリリースする事、それが鱒釣 フライフィッシングの王道だと思っているからだ。
 ロッドも同じ、狙いのサイズの魚を短時間で取れる下限ギリギリの強さのロッド。それこそがロッドビルダーに許されるギリギリの我が儘。強ければ取り込みも素早く出来楽。
しかし釣の醍醐味は目減りする。
 又ソフトアクションのロッドはよりスリリングな釣が出来る。しかしそれは釣り人の我が儘が過ぎる。
 ならば狙いの鱒サイズと強さを想定し、そのサイズ鱒を許されるリリース時間内に取り込める下限ギリギリのパワーを持ち、アクションの良い、軽いロッド。そんなロッドがビルダーとして何とか許される我が儘、贅沢。
 上限35cmの大山女魚用ロッドで50cmの鱒を取っても、私には?が頭をよぎる。
 50cmを対象に考える時、ロッドはあくまで50cm鱒を取るというコンセプトで作られた物を先ずは選ぶ事だ。その際ロッドの作者の好みや、彼の釣のスタイルをじっくり調べた上で、ロッドを決めるべきだ。有るビルダーはスローアクションが、好き又は得意。ならばスローアクションのロッドに良いロッドが有る筈。そのアクションが好きならばオーダーすれば良い。
 どんなアクションでもお好みで作りますよ。イヒヒ・・・というビルダーも居るかもだが・・・あらゆる種類の釣を経験出来る筈は無い。
 私は単純に一つの事をじっくりと取り組み、真を理解した人が作ったロッドを良しとしたい。
 私の鱒竿の数種は1986年から今まで掛かって、尚進化し続けている。
 ロッドのテーパーが変わり、アクションが進化し、コスメがより美しくなる。
 私はロッド進化の為の変化は多くを良しとする。私自身の釣が変われば=進化して行けば当然アキマルのメニューロッドも平行して進化して行く。
 総て進化には理由がある。
 常に今がベストのAKIMARU BAMBOO ROD、以下は北海道やアメリカHenry's Forkの大鱒用ロッド3本お試しあれ。

805 Number-5 HEXA  8'0" 5weight  2pc

● 805 Number-5 HEXA      
   8'0"  5weight line   2pc   WATAKE   rod weight 100g       

先ずは北海道の荒瀬や近年話題の荒瀬のアシュトン(Henry's Fork下流域)で、ドライフライで、4xティペットで大鱒60cmを取る為に作ったバンブーフェルールロッドHEXA 5番ロッド。 WATAKE製ホローロッド。
ロッド重量は100g。強くて、軽く、一日中振り続けても疲れないプログレッシブ・アクションの大物ロッド。ドライフライで55cm以上の大物釣に使って欲しい。
794 Henry's Fork Special HEXA  7'9"  4weight  2pc
● 794 Henry's Fork Special HEXA    
   7'9"  4weight line   2pc   WATAKE     rod weight  96g

1986年から31年間、通い続ける私のホーム川、Henry's Forkのドライフライ・マッチザハッチの釣で20㌅オーバーの叡知と強力のスーパーレインボウ鱒を5xで3分以内にランディングする事、この縛りをクリアーした私の一番得意のトラウトロッド。私が唯一認めるアメリカのレジェンドバンブーロッドビルダー、ペア・ブランディンに
『バンブーロッドの神様エベレットギャリソンの銘竿209と同じ感動を得るロッドだ。
この794 Henry's Fork Special  HEXA のアクションは何時迄も私の記憶に残るだろう』
そう言わしめた私の最高傑作。北海道の63cm鱒をドライフライで取ったのがレコード。
北海道の50cmオーバー鱒をこの794で、ドライフライでやって欲しい。

そして最後に私の先生、Tom MorganとのコラボレーションTROUTロッド

● 764 Aki & Tom  HEXA  
   7'6"  4weight   2pc  AKIMARU & Tom Morgan Collaboration Rod
   WATAKE   rod weight   81g

 今年5月に急追した私の先生、アメリカの宝  Tom Morgan がプレゼントしてくれたテーパーで、彼の希望で素材はWATAKE、そしてHEXAバンブーフェルール仕様で作ったトラウトロッド。
Tomのホームグランド、モンタナのオーデルクリーク(セージの草原を蛇行して流れる文字通りのクリーク)に潜む50cmオーバー鱒を、短時間でランディングする事を想定したファーストアクションの4番ショートロッドHEXA。ロッドウェイトは僅か81g。
 北海道の大鱒を軽快に釣ってみたくなるロッド。

 これら鱒用HEXAバンブーフェルールロッドがアキマルの東京展示会で実物ロッドをキャスト出来ますので是非遊びにお越し下さい。会場でお待ちしています。

●アキマルの東京展示会
AKIMARU BAMBOO RODS 2017

会場 B-gallery    〒171-0021  東京都豊島区西池袋2-31-6(自由学園明日館西隣)
会期 12月1日金曜  開場全日12時〜18時
   12月2日土曜
   12月3日日曜
●ロッド試し振り        展示会場隣接の自由学園明日館の芝生中庭
日時 12月1日  12:00~13:30     15:10~16:40  
   12月2日  15:10~16:40  
   12月3日  12:00~13:30     15:10~16:40 
注 試し振りご希望の方はアキマル迄事前にお電話(090-8393-2427)でご予約下さい。
●参加ビルダー 大崎一人 秋丸修一  
●展示会に関するお問い合わせはアキマル090-8393-2427迄直接お尋ね下さい。