2011年5月11日水曜日

no.5 日本の竹




今日はゴールデンウィークで1回お休みした分長い文章になりました。
日本人の貴方に大事な事をお伝えしたいので最後までお付き合いを!








今年の竹材が入荷したと取引業者から連絡があった。日本の竹材、WATAKE・和竹だ。
この竹材を見ると自然と製作意欲が湧く。これほどうつくしい竹材を私は他に知らない。
 現在、世界レベルでバンブーロッドの素材を見るとほぼ100%で中国産のトンキン竹が使われている。という事は日本竹WATAKEがバンブーロッド素材としてトンキンより
劣るのか?そうではない。外国のバンブーロッドビルダーも日本の竹竿職人たちも其の素晴らしさをまだ知らないだけだと思う。
 話は飛ぶが今回の311大震災は多くの人々に祖国「日本」という意識を目覚めさせた事は間違いのない事実である。私も其の1人。2008年からWATAKEでホローービルトロッドを作り始めた時から、外国に対する販売を意識して来た。そこに今回の311大震災が私の中の日本人にさらに火を付けた。
 6月19日20日アメリカ・アイダホ州・ラストチャンス、名流ヘンリーズフォーク河畔で開催されるイベント、BAMBOO ROD DAY(世界の有名なバンブーロッドビルダー達が集まるフェスティバル)の主催者から正式に招待された。このイベントに参加、アキマルバンブーロッドは勿論、会場で日本の竹WATAKEを世界にお披露目しようと思う。
 美しさ、強さとバネ、しなやかさと粘り、更にトンキン竹との比較率10%の軽量。
 日本竹の素晴らしさを自慢紹介しようと思うのだ。世界の本物のビルダー達を魅了する事間違い無しである。

 311大震災は祖国・故郷の大切さを改めて日本人に教えてくれたと思いたい。
 昭和30年代後半から40年代初めにかけ、プラスティックや塩ビ製品が生まれ、竹製品貿易自由化により、日本人の生活から竹製品が消えた。その結果日本の竹山は放置され、荒れ果てた、いまや厄介者として棄てられている。
 此処で日本の象徴として有り得る日本の竹を見直そうと提案したい。故郷の象徴及び後世に伝える財産として日常生活に経済活動に日本の竹を活用するべきである。